木村天山  日々徒然 バックナンバー  

 日々徒然14

 民主主義の最大の特徴は選挙である。選挙が終わる度に、それを思う。

 政治家を選んでいるのは、国民であるから、政治家を批判するということは、国民を批判することになる。それを重々理解した上で言う。

 多くの人の支持を受けたから、正しいとは言えない。当選しなければ、ただ人であろうが、少数の意見が、真実であるということも言える。

 今回、03年の衆議院選を終えて、私は、少し絶望した。きっと、政治は変わらないのだろうと。

 民主主義とは、民が主役である。しかるに、民が主役の政治が、果たして行われているかと言えば、否である。官僚のための政治であり、政治家のための政治である。

 一々上げないが、その政策が、国民のためのものだろうか。

 政治と経済は、すでに破綻していると、わたし判断している。国民から離れた政治である。この国は、官僚なるものに支配されて、官僚なるもののために、政治が行われていると、私は思っている。

 その官僚は高学歴の面々で、国民を下々であると思っているであろう、人々である。決して、国のためになどとは思わない人々である。自分たちを特別な存在であるとする、選民意識のような人々が、官僚の本体である。

 国民が死のうと生きようと、関係ない。日本が崩壊したら、いつでも他国に逃げようとしている人々である。

 それを納得して、私は日本に住む。

 江戸時代に築かれた、お上、役人という意識が、まだ、抜け切れないでいる民も、絶望的である。民主主義は遠い。

 私は予言する。これから国民は辛苦をなめることになる。

 愛国心の何たるかを知らない政治家と官僚がなしてきた、今までのことが、破綻して、手の付けようも無くなり、結局、苦難は国民に回ってくるのである。その痛みを真実感じるのは、上である天皇陛下だけであろう。

 陛下は国民のために、皇室が所有する、多くの価値ある財宝を放出する。

 今、国のことを自分のことのように考えている人は、天皇だけであろう。それが天皇家の伝統だからだ。

 政治家も官僚も、誰も責任を取らない、取れない。

 日本は沈没するのではなく、崩壊するのである。

 若者は、他国に出て、日本人であることを意識し、愛国心を培うであろう。

 この国で愛国心を培おうとする時、下々の馬鹿な団体が反対して、愛国心教育を否定するのだから、終わっている。

 国家の意識のなくなった国民は、どこへ行くのか。それは、日本という国を捨てた民になり、どこかの国の属国になり、日本という国名も無くなるだろう。遠い未来の予言である。日本の精神は、世界に散らばり、そこで生きる。

 神代期のように、高天の原の伝統を、世界に伝えることになる。

 それはそれでいいと私は思う。

 ただ、願うことは、平和である。日本が崩壊しても、世界が平和であることを。

 無益な戦争が起こらないように、願うものである。