木村天山  日々徒然 バックナンバー  

 日々徒然54

 大和魂について話す。

 今まで、誰一人として、大和魂の真実を言う者がいなかった。学者を始め、大和魂を掲げる者共の愚かさといったらない。真実を知らないという愚かさである。

 大和を地名として考えて、日本の国は大和から発しているから大和魂といい、日本人の魂と解釈する。勿論、日本人の魂と解釈しても、間違いではないが、そんな小さな意味ではないのである。

 大和と言えば地名だが、大和魂と言えば、それは地名の魂ではない。

 大和魂を、それこそ大和言葉で言えば、「大いなる和らぎの魂(たま)」である。

 大いなるとは、無限である。和らぎとは、平和を言う。魂とは、人を生かす命の実体である。つまり、大いなる平和を求める魂を大和魂と言う。

 一時、戦争の時に、これが偏狭な解釈をされて、軍部の一部の人間が勝手な解釈をして、国民を、とんでもない事態に陥れた。

 日本の精神は、大和魂にあり、それは、絶対的平和を求める心ということである。

 大和魂の先にあるのが、日本の高祖高宗である天照大神であり、何を言おう、天照大神とは、平和の神である。それは、日本の平和を求めるような小さな地域の神ではない。世界の平和を求める神なのである。それを知らない不幸が、社会に蔓延している。

 日本人は平和理に事を成す民族なのである。だから、言挙げせずという、言葉を多く語らない民族であり、口論をしない。負けるが勝ちであると、知っている民族なのである。

 それを、悪いという言う輩が多く、世界に通用しないだの、日本の常識は世界の非常識なとど、わめいているから終わっている。

 争いをするなら、逃げるのである。そして、相手が平静になるまで待つのである。

 古事記に、いざなぎの神が、いざなみの神に追われた時に、ただ逃げて、相手が平静になるまで待つというくだりがある。

 争いをしない民族なのである。そのために、不利益を被っても、平和を堅持する民族なのである。

 ただし、それが、乱れ始めたのは、渡来人が多く来てからである。弥生時代と、その後また西暦500年程の辺りから、おかしくなってきた。それ以後、戦いの日々にあけくれ始めたのである。あの辺りから狂ってきて、ついに、第二次世界大戦までに至る。

 要するに、日本人の血以外の血が、入ってきてからである。

 大和魂に戻るが、大いなる和らぎの魂は、現在、最も世界に必要とされる精神である。日本の憲法9条が、アメリカからの押し付けであると言う馬鹿者がいるが、あれは、日本の精神であり、憲法9条を提案したのは、アメリカではなく日本人である。少し調べると解ることであるが、皆、アメリカに押し付けられたと教えられているから、そうだと信じている。戦争好きなアメリカが考えることが出来る憲法ではないことくらい、解らないものだろうか。戦争放棄するなどとは、大和魂の日本でなければ、出来ない芸当である。今、世界で、平和憲法を持つ国は多くあるが、皆、日本に倣ってのことである。