木村天山  日々徒然 バックナンバー  

 日々徒然56

 政治について語るには、知識と教養がないと思っているが、どうも一言、言いたいのである。

 民主党についてである。益々、曖昧模糊としてきた感がある。

 政治に素人の私は、あれは野党というものを知らない面々が集っているように見えるのである。単純に言えば、野党とは、政策を実現出来ない存在である。それでは、野党には、どんな役割があるのか。それは、少数派の意見をしっかりと国会に提出して、少数派の不満を解消する役割がある。

 民主党が地に足をつけて行動しているのであろうかと、不審に思う。何か、大きな勘違いをしているのではないか。もしや、数が自民党の次に多いから、次に選挙で勝ち、与党になれると思い込んでいるのではないだろうか。

 民主党に魅力を感じないのは、私だけではない。投票率が、どんどん低くなるのは、野党に期待できないからである。自民党に変わって、野党に政権をと願う人がいないのである。それを、彼らは知っているのだろうか。

 伝統的な日本の曖昧さとは掛け離れている、不透明な曖昧さで、何をどうしたいのか、よく解らない。そんな政党に政権を取らせては、大変だと思う。だから、投票率が落ちる。自民党以外に入れる政党がないと考えると、それに替わる政党がないという不幸である。

 旧社会党より程度が低いのかもしれない。あの、社会党より程度が低いということは、終わっているということである。

 きっと、一人一人には、それなりに立派な政治家がいるであろうが、もしや、半数程の政治家が、単に、政治家になりたいがために政治家になっているのであれば、仰天する。政治家になれるなら、どんな政党にもゆくと考える政治家も、いるであろう。

 政治家になりたい政治屋である。

 管代表が、選挙の義務を法制化するべきだと言う。本末転倒である。魅力のない野党にして言う言葉である。法制化すると、民主党に入れる人がいると信じているのであろうか。投票率が低ければ、組織票を持つ政党が勝つという、変なことを言う。公明党のことであろうか。公明党が組織票で強くなり、その組織のために便宜を図る政策のみ熱意を上げるというなら、批判が出るであろうが、今のところ、そういう気配はない。国民のために、様々な政策実現をしている。野党であれば、出来ないことである。

 要するに、伝統自民党に変わる政党がないと言える。一時、政変があったが、どれも不発に終わった。もう信じられないという国民が多いだろう。結局、駄目かと。民主党を見ていると、その一時期の新政党より、魅力があるかと言うと、無いのである。

 民主党のための民主党で、国民のための民主党では無いと言うところが、本当のところであろう。気の毒である。今に、心ある政治家は、政策実現の出来る自民党に入り、党は先細りになることは、目に見えている。

 自由党の小沢さんは、政権を取る一つの手段として、民主党に合流したであろうが、今は、忸怩たる思いではないかと、想像する

 一つ予言しておくが、政党政治は続くが、それを動かす程の国民の集団が現れる。民間団体が、政治を変えるのである。NGO,NPO等々、政治屋には、もう任せておけないと、国民が主導する。それらは、今までの政治的意識より、新しい世界に向かって始まる哲学や思想を持つものである。矢張り、時代は変わるのである。

 それは、新しい言葉で語る国家、社会、人間の生き方である。EUの統合に見る、試みの始まりである。統合の思想が語られるのである。つまり世界学という学問が出来るようなものである。私は素人だから、このような言葉でしか表現出来ない。