木村天山  日々徒然 バックナンバー  

 

 日々徒然65

 04年5月26日の新聞夕刊、2紙を見る。

 ワシントンの連邦議会議事堂前に、イラクで死んだ約800人の戦闘用ブーツが並べられた。イスラエルがラファ侵攻によって、2000人が家を失い、40人が死んだ。紛争による死者ばかりではない。ドミニカ共和国で洪水のため約500人が死んだ。

 人災と天災による死者は、毎日、どこかで発生している。各地で起こる紛争の死者を考える時、いや天災でもそうだ。不意に人生を奪われた人の悲しみ。これは終わることがないのか。明らかに、誰も求めていないことであろう。

 政治的解決等々、何をもってすれば、解決の道になるのか。

 私は、これを私の心霊学から、考える。

 混乱が続くのは、根底に人心の混乱がある。主義や主張による対立と、その根底にある民族や宗教の主義思想である。

 誰もが一歩も譲らない。人心の想念は、対立を促す如くに混乱している。

 100年前の人間から人間は進化しているはずである。それは過去の過ちから学べば即座に解ることであろうが、そうはならない。

 人を殺しても、自分の主義や主張を通すことの欲望のためである。

 天災も、人心によって起こる。天変地異は、もっと早い速度で、地球を覆うだろう。

 それも人心が影響してのことであろう。私は人間が生きているから、地球環境を傷つけているとは、思わない。傷つけているとしたら、人心の想念であろう。温暖化を防止するために、多々手段を用いているが、温暖化は、収まらない。

 人心の想念がきっかけで、地球が、その力を自己浄化のために、使い始めたからである。 人心の中でも、最も恐ろしいのは、憎悪である。殺された側の人間は、殺した側を憎悪する。その悪循環が、止まらない限り、地球は自己浄化を止めないだろう。

 人間が生きることによって環境は破壊されない。何度も言うが、人心の想念が破壊するのである。自然は人間と共生するためにある。自然のあらゆる働きは、共生の思想にある。 国は、個性である。互いの個性を認め合うことであるが、地域紛争は、認めるから、土地を渡せと言う。個性の線引きを国境で作る。縄張り争いである。

 それは個性の欲望であり、それが高じて暴力となる。暴力は暴力を生む。そして想念が拍車をかける。

 止めることが出来る権威を誰も有しない。当然、地球という意識が目覚めて、それを止めようとする。地球にも意志があるのである。

 地球は、鏡のように、人心を写し、それの照り返しを受けて、憎悪は、益々燃える。終わることの無い争いが続く。そこに、地球は自己浄化の力を注ぎ、一旦、元に戻すことを実行する。

 人間が決めた枠組みは、地球の力で、崩壊するのである。この地球の主は、地球である。当然のことをする。

 紛争は終わることがなく、天変地異も益々、盛んになる。そして、地球は、進化の道を選び、時に、次元を移動するということも、あり得る。

 次元の移動とは、今の次元を捨てるということで、人間は、生きることが出来なくなる。 地球で生き残るためには、霊的に進化しなければならないのである。