みたび日々徒然 62

木村天山    

 大阪市だけの問題ではない。公務員というものがいかに「ホイト根性」を持つ者であるかということである。

 ちなみに、私は職務に真っ当な公務員を多く知っているが、公務員根性を持つと、「ホイト」になるのである。

 大阪市が出資する第三セクター、財団法人、外郭団体に、市からの業務委託の総額が、03年度で1002億円である。委託の大半は、入札によらず「特命随意契約」という嘘まみれの契約で独占受注していた。そのうち、270億円については、外郭団体が実際には仕事をせずに、別の企業へ丸投げしていたという、驚きである。彼らは、何も仕事をせず、お金を得て、その少しを企業に支払い、のうのうして給料を貰い、遊ぶように勤めていたということである。「ホイト」そのままである。

 定年退職しても、公金を得るという、驚愕することを平気でする。一体、いつから、こんなことになったのか。これで市民が許すはずがない。

 ところが、大阪の市民は、大阪の人が言うようにアホなのであろう。延々として、これを続けさせていたということである。矢張り、大阪はアホであった。

 そして、私は言う。大阪市だけの問題ではない。全国に、このような行状が溢れている。公務員天国である。地方公務員が、いかに保護されているか。地方自治体は、赤字経営であるが、そんなことにはお構い無しに、公金を得ているという事実である。

 一人で出来る仕事を五人で分け合い、のうのうとして、月給を貰う彼らが哀れである。地獄へ行くからである。お金には、怨念がつく。その怨念を直に受けるのであるから、地獄へ直行するだろう。

 もう一つ、言う。革新政党なる自治体が出来ると、公務員に連なる連中が増える。選挙の票を得るために、公金を利用して、人を懐柔する。あきれた革新政党であるから、どうしようもないが、それが市民の政党なとど言うから、笑う。

 一々例を上げれば切りが無いので言わない。

 自民党が、日本を壊滅させたのなら、旧社会党や共産党、以下、革新政党は、日本を滅亡させたのである。

 私は笑う。多いに笑う。

 金に懐柔させられた政治家と、学者、評論家は、枚挙にいとまがない。市民が知らないだけである。

 この時代は、良い時代である。戦国の世ならば、皆殺しに遇っている。どんな悪人でも殺せば殺人罪になる、平和な世の中である。厚顔無恥、生き恥を晒しても尚、平然として生きる老人、哀れである。公金をせっせと頂き、贅沢な暮らしをして幸せなのであろう。

 公務員根性と、サラリーマン根性に毒された日本に、未来はない。

 未来のない日本に生きる若者は、どうするのであろうか。識者は言うが、言うだけは誰でも出来る。マスコミで浮ついた顔をした者に、薄い思想を喧伝されて、市民はアホ面して笑っている国である。未来がある訳がない。

 真っ当であることが何か知らない時代は、歴史を振り返っても、無い。今は、蒙昧無知の時代である。

 平和であることが、こんなに人が愚かになるものだったとは、想像しなかった。不幸によって人は、ようやく幸せの意味を知るのであろう。我に艱難辛苦を与えたまえと祈る。 

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