みたび日々徒然 76

木村天山    

 中国の反日抗議デモについて言う。

 中国外務省は「責任は、日本の歴史認識に問題がある」との見解である。国連常任理事国入り、そして靖国問題等々を上げる。

 日本が、どれ程、自国内で侵略の歴史を反省しているのか、彼らは知らない。そして、こともあろうに、日本国の問題である靖国神社に言及する。もし、首相の靖国参拝を阻止出来れば、次に言うことは、靖国神社の解体であろう。

 内政干渉以外の何物でもない。

 はっきり言うが、日本国憲法に照らして、日本には戦犯はいない。A級戦犯というのは、東京裁判での判決であり、それは違法な裁判であったと、世界中の法律関係者が一致している。

 中国は、自分たちの感情のみを言うが、それでは日本人の感情は無視してもいいのであろうか。侵略したという悪を行った国の国民の感情は、無視するというのか。

 周恩来首相は「日本国民も被害者だった」と言う。これが正しい歴史認識である。

 日本は、侵略戦争を認め、謝罪している。謝罪し続けている。それは口ばかりではなく、膨大な支援金を払い、誠意を示している。それでも、まだ足りないから出せ、反省しろと言うのであれば、それは、中国の精神的未熟にある。

 過去の行状を責めること程、簡単なことはない。なにがしかの誤りを持った人を、それで責め続けて、一体何を得るというのか。

 これ以上になると、中国の魂胆が明確に見えるのである。それは日本を徹底支配下に置きたいということであろう。つまるところ、日本を属国化することで満たされるという、中国四千年の歴史を見れば解る。

 中華思想という幻想に捕らわれて、今も大中国と信じている。日本は、大中国を認めている。世界の中心は、中国であるとする中国人を認める。それは、愛国心の現れであり、当然の思いであろう。

 それでは、日本人が、日本に愛国心を持つことも認めて、当然であろう。

 日本の謝罪が、満足するものではないと言う心は、いちゃもんの何物でもない。永遠に日本は謝罪し続けて、支援金を支払い、中国に頭を下げ続けるべきであると聞こえる。

 東シナ海の天然ガス田の開発は、国際法違反であるにも関わらず、日本が試掘権を企業に与えると、強く抗議するという本末転倒を、中国は平気でする。ということは、単に、自国の利益のみが正しいのであり、他は、誤りであると、身勝手の論法である。

 成熟した国とは、思われない。

 今までは良い。しかし、歴史という魂は、想念体であるから、歴史が、歴史を創るのであることを言う。

 歴史に謙虚に向かわなければ、歴史が裁く。

 兎に角、中国は単に日本を支配するということに、焦点を当てているとしか思われない。 そのために、日本の侵略の事実を最大限に利用するのだ。

 日本人が中国で犯罪を犯すことは皆無であるのに、日本で中国人が多く犯罪を犯している。国民性が、見て取れるというものだ。

 そろそろ、いい加減にした方がいい。過去の過ちを認め、謝罪し、それを支援で示し、友好を求めている日本に対して、大国である意識の中国は、そろそろ目覚めるべきだ。

 

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