時事放談 8 2006/8/18

木村天山

 三井住友海上火災保険の保険金不払いは、過去四年間で第三分野商品の不払いが972件、総額1億6600万円。また、自動車保険の特約部分などに1万7296件、総額7億1910万円の不払いである。

 金融庁は行政処分を言い渡した。

 さて、サッカーのワールドカップである。負けた日本に対する、罵詈雑言がサポーターから出た。こうして、日本の民は、どこもかしこもおかしな者共になった。

 呆れて、物も言えない気分である。

 三井住友の場合は、国民が潰してしまう旨を声高く言うべきである。不払いということは、保険会社の意味がない。それには、黙認している様であり、一方のサッカーという玉転がしには、言いたい放題を言う、この国民は狂っているとしか言いようがない。

 三井住友は詐欺罪である。

 サッカーのサポーターの声は、無責任極まりないものである。

 

 日本の経済を混乱させ、目茶苦茶にしたのは誰あろう、保険会社である。

 面倒なので、事細かなことは、専門家に任せる。

 私は感情論で言う。

 一時期の、飛ぶ鳥を落とす勢いの保険会社は、女を使い、いや男もそうであるが、兎に角誰でもかき集めて、その人間関係をもって保険加入させ、成果の上がらなくなった者をノルマで追い詰め辞めさせて、また新たな男や女を採用して、その人間関係を使い、保険加入をさせた。親戚縁者を総動員させて、加入させた。それが限界にくれば、次ぎの人集めである。それの繰り返しをして、膨大な利益を上げた。

 組織の幹部は、日本各地に出掛けて行って、ゴルフ三昧、現地妻を作り、セックス三昧であった。

 友人に泣きつかれて保険に加入した人は多いはずである。

 

 大切な人間関係を、保険加入のために失った人は多い。哀れである。

 私は言う。三井住友は、解体すべきである。

 政府が主導して、しっかりした組織を作り、引き継ぎをして存続させるべきである。今の経営陣は、全員、一度牢屋に入れてもよい。何せ、詐欺なのであるから。

 ところが、三井住友と言うと、その諸々が、控えている。

 三菱自動車の場合もそうだが、あれ程の不備問題を起こしても、潰れない。三菱だからである。

 要するに、支配者層にある者共であり、口では謝るが、腹では何のことは無い。国民を馬鹿にしているのである。三井住友も同じく。

 新聞にお詫びの広告を出して「衷心よりお詫び申し上げます」と書いてあるが、誰もそんなことは思っていない。時期が来て、国民が忘れると思っているのである。

 

 私は言う。信じる者は騙されるのである。

 不払いされた者は、徹底的に三井住友と戦うべきである。だが、民は少しのお金を得ると静かになるというのが定説であるから、彼らの思い通りになる。そうして、彼の傲慢不遜な支配者層を、益々付け上がらせるのである。

 大衆は愚かではないと言っていた評論家が10数年前にいたが、何のことは無い、大衆は愚かなのである。

 玉転がしには、罵詈雑言を言うが、肝腎要なことは、何も言わないという愚かな大衆である。

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