時事放談 12 2006/8/24
木村天山
合成保存料、合成酸化防止剤、発色剤、抗菌剤、妨かび剤、化学調味料、合成甘味料、香料、漂白剤、タール系合成着色料など。指定添加物だけでも360品目。さらに、既存添加物や天然香料等を加えると、その数1100〜1300にも及ぶ。
それを知らず知らずに、年間4キロを食べているという。今、それらを体から排泄するべく健康食品等がある程だ。
ブロイラーや豚肉に抗生物質を使用するため、最強の耐性菌である、バンコマイシン耐性腸球菌が生じて、多くの人を死に至らしめている。抗生物質が効かないのである。
自然農法は廃れ、化学肥料、農薬によって栽培される野菜や果物。さらに収穫直前にも農薬が散布されるという。
有害物質を食べているのである。しかし、食べないわけにはいかない。食べなければ死ぬ。どうすれば良いのか。
玄米を食べよとの人もいるが、私は玄米など食べられない。白米で育ち、白米で今まで生きてきた。古米でも、白米の方が良い。
長く生きたいと思わないから、私は、今まで通りに自分で作って食べる。
ただし、餌のような食べ物は一切、口にしない。
ここでそれらを書くと、それらで生計を立てている人に悪いので書かない。
どうしてこのようなことになったのか。
簡単である。日本の伝統を忘れたからである。では、日本の伝統とは何か。
それを今、延々と話すことはしない。
中国から野菜の多くが輸入されている。あちらは、自分たちが食べるものではないから、また彼らの性格から、兎に角食べられる状態であれさえすればいいと、農薬でも何で関係なく使う。そうした物が、日本の物より安く売られる。日本の物が売れない。すると作らない。そうして、食生活に毒が溜まりに溜まる。
自分が使わなくても、食べ物屋で食べさせられる。
アフリカのマータイさんという女史が「もったいない」という言葉で世界に環境保全を訴えている。それを日本人が感心するというアホ振りである。
滋賀県の知事が「もったいない」という言葉で当選した。
「もったいない」とは、どんな意味があるのかを、大半の人は知らない。単に物を大切にすることだと思っている。誰も、本当のことら知らないから、そうだそうだと言うのみ。 「もったいない」とは、その前に「恐れ多くも畏くも」とつく。
恐れ多くも畏くも勿体なく、ということである。
誰に対しての言葉か。
それは日本の高祖高宗の天照大神に対してである。そしてまた、天津神、国津神、八百万神、祓戸の神たちにである。
恐れ多くも畏くも勿体ないのであるから、もったいないは、頂戴するものなのである。または、頂戴したものなのである。
もったいないは、奪うことではなく、戴くものであるから故の、感謝の言葉である。
そして、もう一つには、物に心、つまり霊が宿るということを知っていた古代人たちである。
小石さえも、好きな人が踏み付けた物であれば、そこに、その人の思いが宿ると見抜いた古代人の感性である。
君し踏みては玉とひろわん、と歌わしめた感性である。あなたが踏んだ小石は、私にとって宝石のようなものだと歌う。
とすれば、あなたが手にした芋でもかぼちゃでも、タマネギでも、スイカでも、何でも大切な物になるのである。それが日本人の感性であった。
この二つの意味を披露して、以下省略する。