時事放談 31 2006/9/27

木村天山

 コンサルティング会社「ブランド総合研究所」が、日本で最も魅力的な都市として、地域のブランド力に関する初の全国調査をした。

 結果は、一位が札幌市である。北海道では、函館、富良野、小樽、旭川が入っている。

 この調査に難癖をつける訳ではない。ただ、知らないと思うから言う。

 一時、全国を回っていた頃、夜、その町の飲み屋で飲んで、私の出身の札幌の話題になる。すすきのの話しである。

 最高と言う声が上がる。

 実に、恥ずかしい話である。すすきのが最高だと言う意味は、ソープ壌が、生でするというものである。エイズが起こってからは、全国のセックス産業は、コンドームを使用するのが当たり前になっているにもかかわらず、生でさせるという評判に、私は、身のすく思いであった。そして、食べ物が旨いと一言。これを聞いて、札幌人は、喜ぶだろうか。 イメージである。単なるイメージであり、全く、全国の人が思うような、札幌ではない。地方都市特有の嫉妬とやっかみ、僻みのはばかる都市である。

 精々、道幅か広いということであろう、良い点は。

 それでは、富良野を見る。その町の知的レベルを知るには、書店に入ると解る。

 富良野の書店には、エロ雑誌、エロマンガ、そしてマンガ本が大半である。仰天した。 なんでも、北の国からというドラマのせいで、有名になったというが、富良野に知性を感じない。それでは、小樽は、どうか。田舎の糞プライド一杯の町であり、非常に排他的である。観光客には、決して見えないか、あの劣等感は、ただ事ではない。

 運河の町と言われるが、運河などは無かった。どぶ川であった。それが、市民の一部の人々によって、運河が蘇った。昔の運河を知る私は、崩れた家を白壁で覆っているように思える。

 北杜夫が、小樽の寿司屋の傲慢な態度を、公の雑誌に書いて、少しは、反省したようであるが、あの、劣等感の裏返しの、ケチな根性は変わらない。

 旭川は、論外である。三浦綾子の小説の舞台になってから、注目されたが、排他的で暗い情念の町である。動物園くらいであろう、真っ当なのは。

 兎に角、北海道のイメージは良いが、そんなことで、喜んでいられない。殆どの都市が破産、または、破産寸前である。北海道全体も、破産である。

 公務員に、大枚な給与を払って、皆、崩壊する。

 信じられないような、政治経済感覚である。

 実際的手腕を発揮する政治家より、ムードの、ムードだけの政治家を中央に送り込み、ただそれだけである。

 終わったいる。

 ちなみに、本州の人が北海道に住んで満足する人は、一割程度であろう。お金を持っていれば、気分よく暮らせる。ただ。それだけである。

 文化的なことも、内輪、内輪で固まり、排他的で偏狭そのもの。

 京都の家元には、大枚な金を出すが、地元の事には、ドケチである。地元の文化を育てる意識皆無である。

 そこから誰かが、抜きん出ると、叩く叩く。伸び上がれない程叩く。しかし、東京で有名になろうとものなら、我らが育てた云々と言う。

 何度か、死んで生まれ変わらなければ、あの地の人は変わらない。

 ちなみに、北海道はアイヌの土地である。

 北海道の先祖たちは、罪人、世捨て人、食うに困り、口減らしで、開拓に入った者等々の子孫である。血は争えないのである。

 顔だけ白粉で白くし、後は、日焼けで真っ黒といったイメージである。

 

 ちなみに、一位は札幌、二位は神戸、三位は函館である。

 函館観光は、もっと盛んになってもいいと思う。函館は、北海道の中で、唯一、異質な町である。外からの刺激のせいであろう。函館の町は、夜のピンク系の店以外は、すべての北海道の魅力が堪能できる。

 中途半端な札幌や小樽、富良野に行くなら、稚内、函館に行く方が良い。

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