時事放談45 2006/10/22

木村天山

 安倍新総裁について言う。

 

 お育ちの良さが、話し方で解る。

 顎の力が弱いせいでの、発音、発声である。腹からの声ではない。それが不安である。

 しかし、私は若さに期待する。

 勿論、参院選の敗北によって、短期政権になる可能性もある。それでも期待する。

 

 その一つに、官僚主導型の政策からの脱却を目指す、政策に関する企画立案に当たる政策スタッフを、省庁の枠を越えて、公募していることだ。

 小泉内閣でも、5省庁からなる、特命チームがあったが、単に、官邸と役所との連絡調製のようだった。要するに、役立たずであり、今までの官僚型政治政策のままだった。

 それを、安倍さんは、役に立つようにするというのである。

 役所と縁切る覚悟を求めていると言う。これは評価に値する。

 結局のところ、政治家がアホであるから、頭の良い官僚にしてやられるのである。

 

 政治家は、政治家になりたくてなっている者多々あり。頭が悪くても、人気があれば成る。成れる。有名ならば、成れるということだ。

 有名、それは芸能人と変わらない。

 しかし、国民は、選ぶ基準が無い。

 結局、組織の言われるままとか、気分で入れる。もっと凄いのは、政治家の資質が無くても、政治家にするというアホがいる。

 

 選挙は、主権在民の最大のポイントである。

 しかるに、結局、選挙の時だけ、頭を下げられて投票するという、馬鹿馬鹿しいことが行われる。しまいに、義理とか人情とかに動かされる。

 そうして、日本は、崩壊した。

 何とか、日本を立て直すためには、選挙を充実されなければならない。

 人気投票ではない、選挙である。それを放棄するということは、主権を放棄することであり、どうなってもいいということである。

 後で、泣いても、しょうがないことになる。すでに、なっている。

 今に、増税は当たり前で、兎に角、足りないからと、どんどん税金を取る。取られるのである。

 金に困らない者共が、国民の金のことを決めるという不思議である。

 

 金に困らない者が、国民の年金額を決めているのである。信じられないことである。

 それを平気で任せている国民は、余程、アホ馬鹿間抜けなのであろう。

 私は、日本が崩壊しても、この国の伝統から逃れられないから、日本に居る。

 海外に出れば、日本人として認知されることを善しとする。

 

 安倍さんに期待する。

 兎に角、期待する。初めから、期待しないということは言わない。

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