時事放談53 2006/10/25

木村天山


 「なので私は自殺を考えました」との、自殺に至るまでの経緯を書き、昨年九月に6年生の少女は、教室で首を吊り自殺した。

 学校や教育委員会側は、遺書にいじめの内容がないと判断し「無視が陰湿ないじめに結び付くとは思わない。学級でよくあることだと」と言う。本腰を入れた調査の形跡はない。

 10月1日、遺族が報道を通して遺書を公開した。すると、である。手のひらを返したかのように、5日、「遺書の内容を踏まえ、いじめであると判断する」と見解を変えた。 何故か。

 全国から殺到した批判の電話、メールの存在が大きい。

 仰天である。

 もし、遺族が遺書を公開しなければ、そのままであったのか。

 北海道、滝川市の話である。

 子供同士のいじめに、大人が関与しなければ、収まらない。子供は何をやっているのか、知らないからである。知っても、止められない。どうすればいいのかも、解らないのである。子供の世界に大人は関与するなという時代は過ぎた。

 滝川氏の市長、教育長、校長が揃って亡くなった少女の自宅へ謝罪に行ったという。

 笑い者である。

 世論の声に負けての行動であり、本心ではない。涙を流しても、ウソである。

 様々な論者の言葉があるから、私は、私の視点から言う。

 人生は因果応報、自業自得の世界を生きる。

 いじめられて死なない者でも、いじめられた体験をもって生きる。いずれ、いじめた者に会うこともある。

 自殺すると、死んで無くなったと考えるアホは、解らない。死んでも、魂、霊体、幽体は、在る。特に、死んだ場合は、恐ろしい怨霊となることが出来る。勿論、生きていて、生き霊となることもある。

 笑う人は笑え。

 私は、多くの相談を受けて、その様を見た。

 何故、人生が不運続きなのか。何故、私にだけ不幸が襲うのか等々。皆、訳がある。勿論、それを直接言うことはない。運勢が、どうのこうのと言う。

 

 いじめた者は、必ず、因果の法則で、悲惨な目に遭うこと多々あり。

 因果は巡る。

 

 私は、中学からいじめにあった者多数の相談を受けた。そこから立ち直って生活している者もいれば、グレてしまって、人生を台なしにしている者もいる。

 ただし、いじめた者が平然として生きるということは、至難の業である。だから、大人の関与が必要なのである。

 ただ今は、教育の現場に権威を置かない。それが自由な教育だと勘違いした、アホの軍団、日教組である。

 先生という権威を持っての、教育の現場である。白い物でも黒と言えば、一旦は従う。不本意な権威でも、教育の現場に必要なのである。

 それが失われて、教育そのものが、失われた。

 

 卒業生に訴えられた先生の相談を聞いた。

 彼は学生の指導を担当する。遅刻、サボり等々を、矯正するものである。しかるに、彼は、熱意により、暴力行為を行った。見るに見かねてである。その後、卒業してから、生徒は、心身の不調をきたし、精神科に通う。それは、その先生の指導のせいだと言う。親も一緒に言う。仰天する。

 誰のための教育を成したのか。生徒のためであろう。暴力も、言っても言っても解らないのであるならばとの熱意からのもの。それが悪いと、親子共々、裁判に訴えるまでに発展する。

 私は、それでは教育の現場が、私的感情で埋め尽くされると、徹底的に戦うことをアドバイスした。

 教育の退廃である。

 それならば、学校に入学させないことであろう。

 勝手に学んでいればよい。学校に入学するということは、学校という社会と共生して生きる、学校の規則の中に入るということであろう。それを指導する先生を、訴えるとは何事か。しかし、もはや、話のしようがない程、学校は、権威を失っている。

 

 いじめに関しても、滝川市の対応を見て解る。心底から、反省などない。全国の人の声が怖いから、180度の見解になったのである。

 最後に、少女の霊が安らかにと願うと共に、怨霊になるのであれば、致し方ないと思う。そうして、いじめた者らを一生に渡ってのろい続ける。それも致し方ない。

 大人が早くに気づいて対処していれば、怨霊をひとつ防ぐことが出来たのにである。

 こういう純粋な怨霊退散をするには、既成の宗教の寝ぼけたような供養、ないしは、霊祓など、効果無し。真言密教の加持祈祷でも、日蓮宗の木剣でも、その他諸々、役立たずである。それらは、皆、外道と呼ぶ。外道により、救われる霊は、魔界の存在である。これについては多くを語らないでおく。

 

 ここまで言えば、私も責任がある故言う。

 まず彼女の心に受けた傷を聴き、その苦しみを共に悲しみ、そして、自分がどのようになったのかを、理解してもらい、本来の世界、霊界、多次元の世界へ送る。または、彼女と縁する霊位をお呼びし、共に霊界入りしてもらう。または、先祖霊の格の高い霊位に願い、霊界入りをお願いする。

 それでも、まだこの世の苦しみが解けないのならば、日本の宗祖高祖の天照大神の名において天津神、国津神、八百万神、祓戸の三神にお願いする。

 少女ならば、八百万神の自然霊、中でも精霊として働く、天使たちにお願いする。花々の精霊が少女の心を癒し、幽体を解き放ち、霊体として霊界入りすれば素晴らしい。

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