時事放談57 2006/10/31

木村天山

 アホはアホであることを知らないからアホである。

 北朝鮮は、本当のアホであった。

 核実験を行い、世界にそれを披露する。

 ただでさえ孤立している国が、益々と孤立を深めて、どうするのであろう。

 金日成は、体制維持のために、せざるを得ないということである。

 軍部の多くは、世界の状況を知らないが、故に、我らは勝つと思うのだろう。軍隊は戦争をしたいのである。

 金日成の妹の夫が、交通事故で暗殺されかかったという。核実験に反対したのだろう。

 日本も、太平洋戦争の際に、天皇でも反対すれば危うかったと言われる。軍部とは、頭が筋肉なのである。

 米国に、金融制裁解除に向けた協議を申し入れたのにもかかわらず、無視された故に、実験を行ったと新聞は分析する。

 単に、それだけで世界の孤立を成すであろうか。

 これには訳がある。

 誰も言わないから、私が言う。

 体制崩壊の断末魔である。

 体制の延命を図っている。ただそれだけ。または、アメリカが手を打ち、そのように運んだと言える。つまり、攻撃の理由である。

 これをアメリカが待っていたと思うのである。

 攻撃の準備は、揃った。

 

 さて、中国である。朝鮮半島を手に入れるべく、歴史的見地に立って、実は、朝鮮半島は、中国支配のものであることを、正当化するための準備を進める。

 北朝鮮は、話にならない。それならば、抱き入れてしまおうとしている。体制崩壊を待ち、中国は、主権を主張する。

 兎に角、時間の問題なのである。ただ、その後の、北朝鮮をどこが、支配するかということである。そのシナリオは、すでにあるだろう。

 核実験は表向きのことである。

 共産主義の独裁政治は、いつも同じ終わり方をする。

 国内で、革命を起こすことが出来ない。とすると、他からの介入によって崩壊するしかない。それを、北朝鮮は、自ら成すというアホさ加減である。

 制裁発動は免れない。とすれば、国民の多くは、餓死する。残るのは、軍隊のみである。 兵隊以外の国民は、物であった。

 恐ろしい程の逸脱した国である。

 共産主義である。

 

 チャウスク政権が倒れた時を思い出す。が、国内からの革命は無い。

 アメリカの制裁は、攻撃である。それをアメリカは仕組んだと言える。

 本来なら、馬鹿馬鹿しいのだが。放って置けば、崩壊する国である。しかし、足元に纏わり付いて煩いものだから、手を挙げることにする。

 この後、アメリカと中国が、どのように北朝鮮に介入するかである。

 どちらが取るか。しかし、韓国もいる。南北の統一を図るか。しかし、それをすると韓国も崩壊の危機に陥る。

 難民は、韓国を滅ぼす程の力がある。

 南北の統一より、アメリカや中国が支配することが理想である。

 と、そこにロシアが介入する。

 どうなるのか。アメリカ、中国、ロシアが、それぞれの主張を持ち出せば、ある種の戦争になる。

 アホな国のために、戦争とは、本当に嫌気がさす。

 いすれにしても、日本が巻き込まれる。

 もし、万が一、南北が統一したら、日本は難民により、危うい。

 ああ、である。

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