時事放談65  2006/11/8

木村天山

 衆院補選神奈川16区と、大阪9区は自民が当選である。

 色々な分析を読んだが、皆、ピンとこない。

 北朝鮮の核実験が追い風になった等、色々あるが、問題は投票率である。

 神奈川47.16%、大阪52.15%で、過去最低である。

 そして、何より自民には、公明党、創価学会の票が重い。

 無党派層の6割りが、民主党という。もし、投票率が上がれば、と考える。

 民主が政策の違いを明確に出来なかったというが、今さらであろう。

 格差問題等々、国民は忘れる。そういえば、格差があったという程度であろう。

 危機意識皆無である。

 さて、このエッセイを、どの方向へ進めるか。

 一番分かりやすい、数字を使い問題を提起することにする。

 日本の借金は、1000兆円である。

 世界一の借金大国である。小泉さんは四年間で170兆円の赤字国債を発行している。 ただし、救いはあった。今までの借金は、国民からのものである。国民のお金からの借金と考えればよい。しかし、郵政民営化により、それが変化する。

 今までは、国民の財産をすべて帳消しにして、借金は解決した。だが、これからは、外債に頼らざるを得ない状態になる。要するに、国債を国民が買わなくなるからである。

 

 郵貯、簡保の340兆円が、野放しにされる。すると、どうなるか。

 例えば、過去に長銀という銀行があった。現在は新生銀行として、アメリカ資本、つまりユダヤに買われた。

 驚くなかれ、この銀行には、6兆円という税金をつぎ込んで、なんと10億円で売ったのである。信じられるだろうか。

 そして今、新生銀行は、1兆円程の利益を上げている。

 

 外資は、虎視眈々と、340兆円の采配を睨んでいる。つまり、取られるのである。食われるのである。

 アメリカの言うなりに、郵政民営化は成された。何も小泉さんの思いつきではない。

 公務員が減ったなどというウソは、通用しない。郵便局は、独立採算であった。まあ、しかし、それでも税金を投入していたのであるが・・・

 

 私は、日本は崩壊していると言い続けている。その一つが、以上の問題である。

 国を守る、国を愛すると言うと、右とか、自由を侵害するとか、云々というアホ馬鹿間抜けがいる。国が無くなって始めて、あら、まあと言っても始まらない。

 国を思って、何が悪いと私は言う。

 経済大国は、経済で潰れる。それよりも、もっと怖いのは、自由の元での、言論統制である。つまり、国を愛するという言葉が言えない。

 何も国が言論統制するのではない。国民が言論統制をするのである。

 国を愛するとは、何事かと。

 もはや、話しにならないのである。

 一つ提案しておく。

 安保反対、核保有反対というアホがいる。

 この世界の現状で、丸腰でいられるか。

 アメリカの言いなりになるなというなら、アメリカの核の下で平和な日本であることを、どうするのか。

 ほぼ日本はアメリカの一つの州に組み込まれている。

 学者の話しをマジに聞くと、とんでもないことになる。学者には注意、注意である。金を握らせれば、翌日は、全く反対のことを言うのである。注意、注意。

TOP