時事放談67 2006/11/10

木村天山

 日本に核武装が必要かと問われたら、私は、現状を見ると、必要と思う。そして、もし核武装をするならば、徹底的にすること。世界一の核保有国になることである。

 その際、憲法9条を守ることである。つまり戦争放棄である。

 これ程、世界平和に貢献することはない。

 ロシアは、1000の核を、中国も、北朝鮮は1000のミサイルを日本に向ける。事あらば、それを使用するということだ。

 今、日本はアメリカの核に守られてある。

 このままゆくと、日本はアメリカの基地としての存在になる。アメリカが動けば、日本も動くことになる。これが、独立国か。

 核兵器を持たないというのは、理想である。理想は現実と違う。

 今の平和がアメリカの核のお陰であると理解してならば、アメリカの属国であることを受け入れるしかない。アメリカの言いなりになるだけである。

 アメリカから独立するためには、核武装が必要である。

 ただし、本当の理想は世界に核兵器が無くなることであるが、それは理想であって、現実ではない。

 日本が世界一の核保有国になれば、すべての問題が解決する。それは日本の問題だけではなく、世界の問題も解決する。

 日本は世界の平和の使者になるからだ。

 民族意識、宗教意識が希薄な日本は、それらの強い毒を受けない。また、世界も、そう認知している。日本の精神を持って、世界が平和になる。

 曖昧、たゆたう精神は、日本人の特性である。

 核武装、即戦争と結び付ける人は、そういう考え方が出来ない。兎に角、核兵器反対を唱えるが、実際問題において、それは絵に描いた餅である。

 今の日本に戦争をするという者が一人でもいるだろうか。

 自衛隊員は、生計のために自衛隊員になってなっている。戦争をするためではない。

 理想だけでは、先に進まない。夢見る少女のような考え方をしても、現実は許さない。

 

 私が、ここまで考えるに至ったのには、多くの情報と、核問題を取り上げた著書を読んだからだ。

 昔、私も核兵器絶対反対だった。しかし、漸く、それが理想であることに気づいた。

 人生に理想は必要であるが、国際社会に理想を持って望むことは出来ないと知った。悟ったのである。

 

 相手は、日本人ではない。日本人は、敵の笛の音に感動して、敵を逃すような情緒ある民族である。しかし、世界では、別の神を奉じると、敵として、人間ではないとして、平気で殺し、それを善しとする民族が多数である。

 威嚇を持ってしか、平和的解決に導けない民族である。

 そろそろ世界の現実に目覚めるべきだと思う。

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