時事放談71 2006/11/23
木村天山
私は、核廃絶を願い、訴える者である。
世界に核兵器はいらない。しかし、である。
麻生外務大臣が、核兵器保有の発言をしていることから、野党は、罷免を要求している。 本当に、罷免させていいのか。
例えば、国と地方の借金が、1,000兆円を超えている。しかるに、アメリカ軍再編に伴う引っ越しに費用に、3兆円を出し、今までのトータルでは、13兆円をアメリカに献上している。
アメリカに守られているからである。アメリカの核に守られている。
日本が、アメリカの51番目の州と言われる訳である。
アメリカが望むことに、何から何まで従うということを、どう思うのか。
核兵器廃絶は、世界の九割の人の願いであろう。
しかし、アホ馬鹿な国が、核兵器を持てば、どうなるか。話し合いも何も出来ない国である。北も、イランもそうである。話し合いにならない。一方は、全体主義の国であり、一方は、イスラムの教えを唯一正しいと、奉ずる国である。話し合いなど出来ない。
どうしても、独立国として世界に立つならば、核保有を検討せざるを得ないのである。
単に、平和を求めて、核兵器廃絶を唱えても、アホ、馬鹿な国が核兵器を持ち、それをちらつかせて何事かをすれば、対抗手段として、核兵器を持たざるを得ない。
格差社会というのも、アメリカの様を写す。富は、10%の人が持ち、後の90%人は貧しい。一時期、日本人は、中流意識を持つことが出来る理想的な社会だった。それが、今では、生活保護を受けるより、低い賃金で働く人がいるという現実である。
これは政治の問題であろう。
ここ5年間で、正社員が200万人減り、非正社員が270万人に増えている。二人に一人が非正社員である。そして、フリーター、ニートは約650万人である。
そんな中で、増税、増税、また増税である。本当に、国民が、危機意識を持っているのかと、私は危惧する。財務省は、このままだと、消費税が22%になることもあり得ると言う。もしそうなれば、一家庭につき年間70万円近い負担を負うことになる。
本当に、このままでいいのか。
アメリカの核に依存していると、いつまでもアメリカの言いなりにならなければならない。すでになっている。郵政民営化も、アメリカの要求に答えたものである。何も、小泉さんの提案ではない。
そして、ついには、郵貯等の340兆円の資金を放つことになる。後悔は先に立たずという言葉がある。
今、アメリカが、日本を見放せば、日本は、どこの国の物になるのか解らない。それは核を保有していないからだ。
核兵器を保有しなくても、大丈夫であるという根拠は無い。
軍事大国になれというのではない。世界の核兵器の常識を持つべきだと言う。
平和憲法を持つ日本が、世界最高の核兵器を所有すると、世界の平和が保たれる。結果的に、世界の平和に貢献することになる。
大変残念だが、そう言わざるを得ないのである。
一つ問題提起するが、もし、テロリストに核兵器が渡ると、どうなのであろうか。世界は地獄と化すだろう。
理想は、現実を見据えたことろから始まる。現実を見据えない理想は、単なる空想、妄想の世界である。