時事放談98 2007/1/9
木村天山
バイアグラの発売元「ファイザー」社による、世界的な性調査「グローバル・スタディ」の結果である。
「あなたにとってセックスは重要ですか」
重要だと答えた人がもっと多かったのが、韓国の87%。
以下、イタリア84%、スウェーデン82%、ドイツ、フランス80%、オーストラリア76%、アメリカ73%、そして日本は53%で、主要29カ国中ワースト3である。
日本は、夫婦生活でのセックスの回数が、もっとも少ないという。
40代男性の月平均で、三分の一がセックスをしていない。勿論、平均値は、当てにならない。精力絶倫の男もいるだろう。ただし、それらは、不倫や浮気が多い。妻とは、定期的にセックスはしない。
多くの女と交わることが快感であり、セックスの快感ではないだろうと思う。
さて、もっと問題なことがある。
精子の数である。
従来は1億数千万個という数が、今や、6千万個に激減しているという。
これは食生活である。
日本人は元から、肉食をする民族ではなかった。
肉食とは、動物の死体を食うということである。死んだ物を食い、生きるという食生活ではなかった。それが戦後、欧米型の食生活になり、ここに至ったのである。
性欲は、男性ホルモンが主導である。男性ホルモンの低下が原因でもある。
食生活とストレスと考えられる。少子化になる訳である。
精子が少なければ、放出する欲望が湧かない。ゆえに、セックスの回数が減る。二十歳前後に一番高い欲望は、その後、下降の一途をたどる。男の場合である。女は、四十から欲望が高まる。
セックスの話は、また別の機会に書く。
今は、原因の食生活である。
餌のようなものを食べて、健全な肉体が出来る訳が無い。
アメリカ産牛肉輸入再開が始まった。人類家畜化は、陰謀である。すべては、金のためにである。一番、金に欲望のある民族の陰謀である。
それに、日本は、してやられたのである。
食生活は、精神生活にまでも影響する。
日本人は、世界でも類い稀な優秀な民族である。日本人の弱体化を仕掛ける者共がいる。 それに気づくべきである。しかし、大本を握られているのも事実である。
ホルモンバランスを崩す食事から目覚めて、体質に合った食事をすること。野菜と魚介類中心の日本食に戻ること。
そして、テレビを出来る限り見ないこと。精神の弱体化は、テレビに端的に現れている。 思考力を奪う番組である。テレビマスコミが善であると信じ込むアホが多く、すべての思考を牛耳られている。
テレビが良い物は、良いと思い込むのである。
その良い例が、トイレに熱湯を掛けて、奇麗にするというものである。即座に、テレビ局に、問い合わせが殺到した。曰く、便器が割れたというものである。
つまり、思考を奪われて、陶器のトイレに熱湯を掛ければ、割れるという当たり前の考えを持てないのである。
一事が万事である。
一人の女と深く愛し合い、深くセックスをすることで、すべての女のことが解るという、それがセックスである。その逆もそうである。
日本人に健全なセックスの回復を願う。