新沈黙を破る 54
木村天山
さて、私は極悪非道な一神教というものの実態を書く。
時は大航海時代真っ盛りである。イタリア商人がぼろ儲けしてイタリアルネッサンスが勃発した。それは以前に書いた。
さて、そのぼろ儲けした商人の、そして金貸しのメジッチ家から出た、ローマ法王が、その育ちにより、ローマのサン・ピエトロ大聖堂を改築するために、資金繰りを考えた。
どこの宗教もそうだが、建物を建てる、すると金集めをする、その名目がいい。神のため、仏のため、救いを得るため等々、よくもまあ、明けしゃあしゃあとウソをつく。単に、教祖や、組織のために、その威力を社会や、人々に見せて、信者を集わせるためにである。信じる者は騙されるのである。
時のローマ法王、レオ10世は、何と教会のために善行をしたことにより、天国へ入れるという免罪符を売る。何と、天国への切符を売るというではないか。商人の生まれが考えそうなことである。
えっっーーーと皆、驚いたことであろう。
金を出せば、天国へ入られる。とんでもない教えである。それを堂々と実行するところが、ローマ法王である。今なら、私に、アホ馬鹿間抜けと言われるだろうが、その時、私はいなかった。
勿論、黙っているはずがない。
ドイツの堅物、神学教授ルターが、1517年、ヴィッテンベルク教会の門に、ラテン語による「95カ条の論題」を張り出した。こういう時、ドイツ人は頑固である。
神学的な立場から、免罪符の無効を訴えた。内容は、信仰により人は救われるというもの。当たり前である。当たり前のことを、学者とか教授とかいう連中は、仰々しく語り、書くから笑う。
はっきり言って、神学的立場からも何もない。天国行きの切符を売るという行為が嘘八百である。そんな論題を書くまでもないこと。しかし、当時はローマ法王である。泣く子も黙るローマ法王である。
その教会が今でも存続して、信者がいるということがおかしい。私もカトリックであるが、それは偶然、私の町にカトリック教会があったのであり、プロテスタントがあれば、プロテスタントになっていたであろう。六年間、キリスト教というものを学んだ私は、実に幸せであった。西洋思想のあらゆる問題を訳知らずに身につけていたのである。
当たり前であるが、ルターの文はドイツ全土に拡がり、人々の支持を得た。
ローマ法王は偉いから、そんなことは無視しようと思ったが、ドイツ全土である。ルターに撤回を迫った。ルターは頑固である。ドイツ人がそうであるように。
ついにルターは法王の権利までも否定することになる。きっと、元々、ルターはそう考えていたのである。良いきっかけだったのだろう。
当然のように、ルターは破門である。破門は波紋を呼ぶ。法王とお友達の神聖ローマ皇帝カール5世からも弾圧を受ける。しかし、法王に批判的な人々、聖職者もいただろう、そして諸侯、都市住民、農民など広範な人々が、彼を支えた。
ザクセン公フリードリヒはルターをワルクブルグ城にかくまったほどだ。
その後、ルターは聖書をドイツ語訳して、新しいキリスト教を創始するのである。プロテスタントである。
聖書をドイツ語訳するというのは、勇気がある。聖書は、神の言葉である。それは特定の人にしか読めないもの、見てはいけないものだった。それをルターは公開したということである。これは歴史的に見て、画期的なことである。ルターがいなければ、西洋史は、もっと遅く流れたはずである。兎に角、カトリック教会という化け物が支配していた地域である。そこからの解放は、すべての解放と言える。
また、ルターは画期的な考えを実行した。すべての人が司祭であるという、万人司祭主義である。つまりカトリックの聖職者を否定したのである。
これにはローマカトリックも仰天したこと、確実である。
つまり教会の8つの秘跡の一つである、聖職者の任命権を否定したのである。カトリックに対する徹底抗戦である。
ここで、私の霊学から観る。
旧約聖書のウソの八百に書くが、実は、聖書の神は「われわれ」という言葉を使う。つまり、一人の神ではない。われわれ、つまり複数の神がいる。
エホバ、ヤーウェ、在って在るもの、等々、いろいろな呼び名があるが、神は一人ではないという証拠である。それを無理に一つの神としたのである。
ユダヤ教、キリスト教、イスラム教の神は、一人ではない。複数の人格神、つまり人霊である。別の言い方をする。他の惑星の、それも進化したアンドロイドといってもよい。 つまり、彼らの縄張り争いである。
信じる者は騙されると、私は何度も言った。唯一の神など、この宇宙にいない。宇宙には、秩序と法則が溢れている。それは、エネルギーである。それを総称して神と呼ぶならば、理解する。
一人の神に属する者、神が、ルターに入ったのである。いや、憑依したといってもよい。または、守護神となり、行動を開始したのである。
信じる者は騙されるので、私の話しにも騙されないように・・・
自分で調べてください。その上で、私を支持してください。