サイパン戦没者慰霊 平成19年5月22日〜25日


 サイパン島北部は、
戦跡の他にリゾートホテルしかない、
さびしげな森林地帯です。
古神道の作法にのっとって、
バンザイクリフ近くの森から、
枝をいただきます。

切り立った崖に波が打ち寄せ、
風がわたっていきます。
このあたりにはまだ戦没者の遺骨が
散乱しているといいます。
しかしふしぎなことに、
どこかすがすがしい
雰囲気があります。

それは、一昨年、天皇陛下が
慰霊に訪問され、現地の人にお話を
きかれていた場所だからでしょうか。

それとも、ここで散っていった若者たちが、
短いながらせい一杯、
人生を生き抜いたからなのでしょうか。


サイパン島が米軍に占領されたのち、
近くのテニアン島に建設された空港からは
広島に原爆をおとしたB29爆撃機、
エノラ・ゲイ号がとびたちました。
それほど日本と近いのです。

いまは、日本人用のリゾート地と化していますが、忘れてはならないこともあるのです。


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