これまでアジアのあらゆる場所で子供服支援を行ってきて、少しずつこつがつかめてきたような気がします。
相手に恩を感じさせるより前に、電光石火で手渡し、風のように去る。
・・・そのつもりが、さいごに自己紹介のつもりで木村天山が自分の名前をいうと、子供たちがいっせいに「テンザン! テンザン!」と連呼して、何か違う集会のような雰囲気に。
それはご愛嬌といたしまして、ともかくも日本とバリとのあいだによい関係が築ければ、それ以上のことはないのです。
テラの会の活動はまず第一に、戦没者の追悼慰霊なので、子供服支援はそのついでに過ぎません。
とはいえ、ふつうの観光旅行ではぜったいに見れない、子供たちのこころからの笑顔に、いつの間にか胸がいっぱいになっている自分がいます。
こちらが支援しているつもりで、じつは支援されているような気がしてきます。形にならない、笑顔という宝物をたくさんおみやげにもらったような気分になります。
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