チェンマイから、離れる日である。
辻さんと、千葉君は、チェンマイ空港で、出国手続きをする。
私と、スタッフは、そのまま、国内線として、乗る。
私たちは、バンコクから、パタヤに行く。
パタヤのことは、何度も、旅日記に書いた。
タイで、有名な、歓楽街であり、アジアでも、一番である。
その街が好きな理由は、兎に角、すべての、マイノリティ・セクシャリティがあること。
ここでは、男、女、ゲイ、レディボーイ、レズビアンと、どんな、セクシャリティも、受け入れる。
世界でも、二つと無い、街ではないか・・・
今回は、そこから、車で、一時間あまりの、街に出掛ける予定だった。
エイズ感染の、子供の家に行き、衣服を差し上げること。しかし、衣服は、半分になり、やむなく、次の機会にした。
その町からは、カンボジアも近い。
カンボジアにも、入りたいと思ったが、スタッフに止められた。
無理することになると・・・
東南アジアに出掛けてから、慢性的に、熱中症ぎみである。
そう、もう、無理出来ないのである。
小西さん夫妻と、お嬢さんが、見送りに来てくれた。
というより、小西さんの、車で、空港まで、送ってもらった。
空港は、少し改装していて、新しい、店が、オープンしていた。
その、一つの、喫茶店に入り、最後の、お別れである。
皆で、記念撮影をして、辻さんと、千葉君が、最初に、出た。
出国手続きをするためである。
私と、スタッフは、今しばらく、小西さん夫妻と、話した。
一月に、小西さんが、日本に来られるということで、横浜にも、立ち寄る約束である。
私は、その時、毎年、チェンマイで、行われる、七月の慰霊祭に、出席したいと、思ったが、口にしなかった。
来年の、七月は、遠い先である。
生きているか、死んでいるかも、解らない。
いよいよ、私たちが、搭乗口に向かう。
小西さん夫妻は、最後まで、見送って下さった。
冷房が効いて、寒いほどの、チェンマイの、空港である。
辻さんと、千葉君と、会うかと、思いきや、別々の、部屋だった。
同じ飛行機に乗るのだが、国際線と、国内線の、搭乗は、別々である。
機内で、二人と、会う。
同じ並びの座席である。
一時間で、バンコクに到着する。
バンコクでは、辻さん、千葉君は、途中から、国際線の、乗り場に、入ることになる。
それでは、また。
日本で、ということで、別れた。
私と、スタッフは、そのまま、スワナプーム空港に出た。
それから、タクシー探しである。
パタヤにそのまま、行くために、安いタクシーを捜す。
ところが、決められたタクシー乗り場しか、方法がなかった。
規制されたのか・・・
交渉して、乗るタクシーが見当たらない。
何度か、上を下を行き来して、結局、1500バーツで行く、タクシーに乗る。
パタヤに、到着したのは、夜の十時過ぎである。
いつもの、安いホテルである。
550バーツ。1650円である。
顔見知りの、お姉さんがいた。
今日は、ワンベッドルームしかないのよ・・・
オッケー
どうせ、スタッフは、夜出掛ける。
すぐに、決めて、部屋に入る。
通りにと、反対側の部屋で、静かである。
これは、幸いと、私は、すぐに、寝る体勢である。
シャワーを浴びて、リラックス。
確かに、疲れた。
スタッフは、出掛ける準備である。
部屋の、ドアは、少し開ける。
私たちの常識である。
しかし、他の、人には勧められない。海外で、絶対しないで、欲しい。
スタッフは、すでに、今夜会う、レディボーイと、連絡を取り合っていた。
その名は、リサである。
ベトナムと、カンボジアの国籍を持つ。
私たちの、活動に、協力してくれるという、男気のある、レディボーイである。
兎も角、残りの七日間、パタヤにいることにした。
以下は、まだらに、書くことにする。
少しの、休憩と、お休みである。
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