木村天山によるメールマガジン 21世紀の成功哲学 バックナンバー 成功の条件 

 成功哲学5

 毎朝、いや、時間は関係ない。一日のうちで、日記ではなく、自分に語りかける時間を作り、文字にすることである。

 最初は感じたことを、何でも書き付けてみる。そして、何をしたいのかを、書く。出来るとか出来ないとかは、問題ではない。絶対無理であるということでも、書くことは出来る。それは、成功するための訓練である。

 日々、感じたことを書く、そして、やりたいことを書く。それを繰り返していると、自然に、感性のアンテナが立つ。これが、ポイトンである。感性のアンテナが立つと、見る物、聞く物に、即座に反応する。

 必要な物か否かを、即座に判断出来るようになる。

 今、自分が求めている物は、何かを即座に判断出来るようになれば、成功である。

 つまり、自分の求めている物を明確に、明晰に判断出来るということであるから。

 多くの人は、自分が必要とする物を、知らない。自分で判断しているつもりでも、多くの情報に左右されて、選んでいると、思い込む。それが、いずれは、こんな人生ではなかったはずと、後で気づくのだ。

 そうならないために、自分の本当に必要なものを、見抜く力を養うのである。

 特別、名文を書く訳ではない。詩のように、感じたことを書く。求める物を書く。

 自分が理想としているものを、書く。

 書くという行為は、意識の明確化である。

 書くことによって、今まで気づかなかったことに気づく。

 以前も書いたが、自分のまだ知らない自分を見る、それが成功の第一段階である。

 起承転結など考えないで、書くことである。

 ある時は、詩を、ある時は、エッセイを、ある時は、評論になるだろう。それでいい。 自分の意識を目覚めさせるために、書くのである。

 今、悩みを持っているのであれば、徹底的に、書くことである。書くことで、もう一人の自分の意識が目覚めて、理想的なアドバイスをするであろう。同じことを、何度書いてもよい。そのうちに、調子が変化してくれるはずである。その変化が、目覚めになる。

 そのうちに、ストーリーが浮かんできて、小説を書くようになるかもしれない。それでいい。

 成功とは、自己充実なのであるから、自分の中にあるものを、知ることである。

  生きるということは、自分と逢うということである。

 生きるということは、本当の自分を得るということである。