成功哲学14
既成の成功哲学のプラス思考というのは、単なる催眠術であり、一時的な気分の高揚を促すが、覚めてしまえば元の木阿弥である。プラス思考は、精神的な暴力である。
顕在意識がいくらプラス思考を叫んでも、潜在意識は何も影響を受けない。
潜在意識に埋め込まれたシステム、潜在意識の行動のパターンを変えることがなければ、プラス思考は空念仏となる。
勿論、成功哲学なるものも、潜在意識の力を力説したが、力説するのみで、有効な方法を見いだせないできた。単なる気分的なもので終わったのである。
プラス思考、プラス思考と言っても、本当のプラス思考を知らない悲劇である。
プラス思考、前向きな考えといっても、現実は、同じことの繰り返しであり、単純に同じことを積み重ねてゆく行為である。この積み重ねてゆくということに、重大な意味がある。プラス思考と言われる気分に左右されることなく、淡々として行為すること。そこに成功がある。また、そういう人は、成功など考えない。
プラス思考とマイナス思考という考え方を持っていること自体に無理がある。
もし、本当にプラス思考と言うなら、その裏にマイナス思考があるということである。 プラス思考はマイナス思考に支えられてある。そう考えるのが普通である。プラスのみがあるというのは、お化けだ。
時に、プラス思考も必要であり、時にマイナス思考も必要であると考えるのが、当たり前である。
自分を変えるというのは、行動パターンを変えるということで、それは潜在意識にある、行動パターンを変えるということである。それには、痛みが伴う。潜在意識の表面を変えるということだけでも、痛みが伴う。つまり、赤子のころの真っ白な潜在意識に時々刻々と記憶された続け蓄積してきた過去の記憶を洗い流す行為になるからである。
人は、子供のころの見たもの、聞いたものから大きな影響を受けている。見たもの、聞いたものの、姿を記憶して、そこから自分の行動パターンを引き出しているからである。 自己変革というのは、この潜在意識の変革である。時には、過去生の意識も浮き上がってくることもある。
男に裏切られる女は、いつも自分を裏切る男を選んで付き合うということである。それは男が悪いのではなく、自分がそうしているのである。そういうカラクリである。
単純に言えば、成功の手前で止まってしまう人は、そういう行動パターンを持っているからである。
芸術家、芸能人に多いのだが、たまたま足元にあった、石ころを蹴って、大当たりということがある。それは偶然のように見えるが、過去生に答えがある。その時が来たら、石ころを蹴ると、決めていたのである。
潜在意識の変革をするには、痛みが伴うと言った。
私は最初に、過去を思い起こして、それを書くことを言った。すでに、気づいた人もいるであろう。私は過去から来ているのである。過去の記憶を、全く逆にすると、未来が見える。未来を変えるというなら、過去の記憶を修正しなければならない。
ここに、私の成功哲学の神髄がある。
私が私の神になるのである。つまり、私の人生を私が決めるという行為、すなわち、過去を清算する。
やりたいことをやれと言うのは、過去の記憶を知らず知らずに一番変更しやすい方法だからである。勿論、好きなこと、やりたいことも、過去に種があるのだが。
やりたいことをやるとは、行動パターンを変更することなく、成功する方法である。
やりたいことをやったという充実感が成功であると、私は言う。
次に成功するとは、社会的、現実的な成功である。自分だけが満足することが成功であるが、これを読む人は、社会的、現実的な成功を考えていることであろう。
次は、その成功なるものに、私は言う。プラス思考というお化けに惑わされないように注意しつつ、これからのことを書く。
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