成功哲学 特別編
働かなくても収入があり、ハワイでのんびりと過ごすというような、奇跡的な人生を生きる人がいるという。それが本になり、売られる。
それを見て、私は絶望的な気分になる。世の中の多くの人が、働かなくても金を得て、何の役にも立たず、生きるということを求めているのだろうかと。
そんなはずはない。この世に生きるということは、何らかの社会的活動や、創意工夫によって、何かに貢献することだろうと思うが・・・
ただし、人それぞれ、百人百様の価値観があっていいので、それも否定しない。
だが、金さえあれば、すべて解決するものだろうか。
インターネットで成功した者が、すべては金だ、金で買えないものはないと言う。そう考えなければならなかった、その人の経過を、哀れに思う。
私は、金で買えないものの多くを知っているから、彼とは話しが出来ないと思う。何せ、命は金で買えない。人生の根本的な問題は、金で解決がつかない。
生まれて生きるということは、金によらないのである。
この世が金に支配されているから、そう思い込むことの方が楽なのであろう。
さて、金があって、悠々自適に生活することが、幸せであると考える人は、悲しい。
世の中にも、誰にも、何の貢献もせずに、生きるということなのであろう。結局、死ぬまでの暇つぶしを、自分の安楽のためにだけ生きるということ、そこに幸せを感じるという、不健康極まりない考え方しか出来ないのである。
だから、成功哲学も金を得るということの一点に尽きる。
金を得る事を成功と考えると、後がない。
創意工夫、創造性など、それらを皆抹殺して成功を説くとしたなら、それはとんでもない教えである。
アメリカからきたシステム販売のすべては、金を得るということが最大のテーマである。人が憧れるであろう生活をすることを掲げて、金を手にして、結果的に何を得るのであろうか。いずれ死ぬ身である。何の社会貢献もせずに、ただ金を得るという一点に生きるということが成功であるとする教えを、多くの人に語ることは、罪である。
悪魔は、人が求める金に宿る。そして、人を支配する。そんなことは、簡単に見破ることが出来る。
成功の意味について、何度も繰り返し、この成功哲学について読んで欲しい。
本当の成功とは何かということを、真剣に考えるためにも、是非、繰り返し読んで欲しい。魔物に支配されないために、私は、これを書いた。
|