木村天山  日々徒然 バックナンバー  

 

 日々徒然61

 年金未納議員が136名。手続き上の云々で、未納であると言い訳を聞いても、そんな程度が年金なのだろうと思える。つまり、議員からして、年金なんて当てにしていないのである。それを、さあ、年金を支払えと言えるのか。また、年金問題で誠心誠意なんて言っても、信じられるものではない。

 今に、国民の半数以上が年金未納になるだろうし、当てにしないだろう。だが、取り立ての厳しい法律を作るということが、目に見える。

 国民のための年金ではなく、制度のための年金であろう。

 年金制度が潰れると国が潰れると言う。もうすでに、国が潰れているのではあるのだが。 それにである。年金の積立金を湯水のごとく使って、平然としている連中である。以前にも書いたが、人の金である、痛くもかゆくもないはずだ。

 社会保険庁など、年金をどれほど、無駄に使っているのか、知れたものではない。この度も、社会保険事務所に置かれている届け出用紙を印刷する専用プリンターの三割が、ほとんど使われていないことが、明らかになった。(5月14日)

 03年に印刷された枚数が一枚もなかった55台、10枚未満は239台。市町村にも同じプリンターが2700台導入されたが、使用実績がさらに少ないとみられる。

 保険庁は都内の会社と随意契約を結び、03年のリース料はすべて合わせて6億1800万円。99年から03年度の合計でみると、保険庁が約6億円。市町村を合わせて23億円が、年金の保険料財源から支払われた。

 保険庁は、本年度から、ようやく使用の少ない機械は撤去する方針で、予算額を半減する。末端の状況を把握せずに、勝手にお上の考え方で、人の金を使う。痛くもかゆくもない金であるから、反省も責任感覚もないだろう。

 しかしである。もっと凄いのは、年間一千億円を交際費、公用車代等に使っているという事実である。一体、何をどう考えたら、そんなことになるのか。続々と噴出する無駄遣いの実体に、呆然、唖然である。

 まあ、前保険庁の長官が長官当時、日歯会の会長から賄賂を受ける程度の感覚である。

 国民が汗水流して収める年金の掛け金も、彼らにすると、単なる金。失っても痛くもかゆくもない金である。厚顔無恥に使いまくる姿が見える。

 湯水のごとく使って失っても、言う言葉がふるっている。「年金制度に影響を与える程ではない」と言う、その感覚が、狂っている。そんな問題ではないだろうに。お前の金かと言いたい。

 要するに、掛け金がいかに大切なものであるかという想像力に欠ける。つまり愛という感覚がない。思考が地についていない。預かり金であるという意識に欠ける。つまり、大馬鹿なのである。馬鹿は死んでも治らないと言われる。つまり、今、治るものではないということで、絶望的である。

 保険庁も民営化して、国民が監視する。それが最も理想的。一度、保険庁を解体し、リストラして、民間が管理する。

 公務員ぼけした連中には、一度、地を這う苦労をして貰うといい。

 苦難や苦労は、出来る限りしない方がいいと思うが、苦難や苦悩を通過しないと、色々なことが解らないという傾向が、人間にはあるようである。

 特に危機意識のない公務員ぼけした皆々様には、苦労をしていただきたい。

 しかしである。本人たちは、居眠りしているような仕事をしていても、苦労していると思い込んでいるだろうと推察する。そういうのを、救いようがないと言う。