みたび日々徒然 47

木村天山    

 今回のスマトラ沖大地震と津波の被害によって、副次的に理解したことがある。それは、日本のインドネシアに対する、公的債務の額である。何と、日本はインドネシアに円借款だけでも、2兆2610億円を行っている。この災害によって、その債務返済を猶予する方針を決めたという。驚くべき、円借款である。それを知らずに日本国民がいる。

 ちなみに、中国への政府開発援助は3兆円である。1978年から98年までの間である。それを、日本国民も中国国民も知らないという、驚き。

 インドネシアは、ともかく親日派が多いので、まだ納得するが、中国などは、とんでもない国である。それの援助で軍事を膨張させているという図であり、それ程の援助を受けていても、国民には反日教育、益々盛んであるという事実である。(金だけではない援助も多い)

 こういうのを、唖然として、呆然となり、悄然となると言う。

 日本が外国に行う援助の額を、国民に随時知らせるべきである。

 今回のスマトラ沖地震の災害援助も、5億ドルである。

 国民の貯金の分程の借金国が、いい振りこきの、アホのようなことをやっている。しかし、それで世界の国々と調和し、世界の平和に貢献していると思うと、それも善しと考える。ただ、それを受けた国の姿勢である。

 バリ島やジャワ島に出掛けた時に、公的建物や公的機関の建物が日本の援助によって成っているということが、至るところで目についた。戦後補償という名目である。

 経済大国になり、金があるのだから、無い国に援助するのは当然といえば当然であるが、それを両国民に知らせるべきである。

 いつまで謝罪外交をするのであろうか。

 中国などは、謝罪即ち、金が取れるとい思う程、根性が卑しい。それは、台湾と国交を結ぶ国は多いが、中国とは、中々国交を結ぶ国が無いということを見ても解る。中国の狡さを知っているのだ。

 中国にしろ、北朝鮮にしろ、共産国というのは、本当に狡い。

 アメリカは、多くの問題があるにせよ、世界の警察を名乗っている以上、多くの経済的出資を行っている。自由と民主的という行為を、問題があるにせよ、犠牲を払って行うということを認めたい。

 今回のスマトラ沖地震の災害に対する支援を決めるのは、まず、自由と民主的政治を掲げる国々である。インドなどは、自国も被害に遭ったが、まずスマトラ島への支援を行うという。そして、自国への他国からの支援を暗に断るという姿勢である。

 私は、共産主義という思想に、何の恨みも辛みもないが、どうしても共産国というのは、偏狭で自分のことしか考えない者共と考えざるを得ないのだ。

 まあ共産主義という思想を提唱した人物が、これまた、とんでもない詐欺師のような人物であるから、当然と言えば、当然であるが。

 共産主義という思想は、まやかしであり、あれはウソである。理屈責めで、言葉巧に壮大な思想を作ったかのように見せているだけで、何のことは無い。無いものである。一時期、日本の識者や若者が、それにのぼせたというのが、解せない。

 余程、魔物の思想なのであろう。見破れない程の理屈責めをしたのだろう。言葉に翻弄されて、真実を見られないようにするのが、共産思想の特徴である。私は笑う。

 

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