みたび日々徒然 99

木村天山   

 

 増税の必要性を説くが、税金の無駄遣い、特殊法人の在り方、公務員のリストラ、各省庁の裏金づくり等、何兆円、何十兆円、何百兆円の無駄な金を無くすことは考えない国会議員である。そしてそれを選んでいる国民。

 呆れて言葉も無い。アホも程々であろう。

 05年、6月21日の政府税制調査会が公表した個人所得税に関する〜は、サラリーマンの一回のボーナスが消える程の増税である。

 国民から集めた税金で、政治家、官僚、公務員、特殊法人のアホどもが、やりたい放題をやるという図である。

 今回の選挙では、国民に相手にされない共産党、社民党は、捨てて置く。野党第一党の民主党に期待出来るかと言えば、否である。野合の衆とはよく言った。自民、公明の連立政権が、かろうじて支持が高い。後は、よく解らないからである。

 低率減税、配偶者控除、給与所得税が三分の一になると57万円の増税になるという。そして消費税も、10%〜17%に引き上げられると、どうして生活していののか解らなくなる。子供を産みたくても、産めないという状態は少子化を増長させる。

 私の知り合いの女性は、一人がやっとだと言う。もし亭主が公務員なら、もう一人産めたと言う。

 国のため、国民のための考えている政治家が、いないとしか思えない。勿論、本人達は国のため、国民のためと言う。言い張る。妄想である。

 議員になって、特権を持ち、国民に遠い生活を始めると、国や国民のことは忘れる。どうでもよくなる。それより、もっと自分たちが楽しめるように、税金をいかに掠め取るかを考える。万事休すである。

 だが、私は言う。国民の八割の人間は、彼らに続く者である。だから、彼らが許される。同じ穴のムジナであるから、そういう政治家を作るのである。我が身大切が、八割なのであるから、そういう政治家が現れて当然である。自業自得なのである。実は、根底にそういう潜在的欲望があるから、政治家が、その意識で作られる。

 私は言う。この世は地獄である。何も死んで地獄に行くのではない。すでに地獄なのである。地獄に行くべき者が、この世を支配しているのであるから、当然である。弱肉強食という動物の世界、低いレベルの世界のままに、人間も、そこから抜けられないでいる。そういうことである。

 霊学から言えば、魔界に支配された人間が、この世を支配しているのであるから、推して知るべしである。

 実は、根本がズレている団体でも、正義をかざし、正道を行くかの如くに見えるから、支持を広げる。そこまでに次元が低くなったのである。気づく者は気づくがいい。

 その後ろに魔王が控えているが、それが見えないのである。

 主体さえ、国に左右されるようになってはお仕舞いである。私は言う。気づきのある人は、正しい想念を持ち、国のために祈ることである。正しい想念とは、他を生かすことしか考えない想念である。

 主体を確立し、我を徹底的に愛して、その後に、他者を生かすという行為に及ぶ者が、正しい。何故なら、宇宙の真理は、それで生かされて生きるからである。

 感謝と報恩の行為以外にないのが、宇宙の真理である。

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