サイパン戦没者慰霊 平成19年5月22日〜25日


バンザイクリフから車で約二十分、
スイサイドクリフは高台の上にあります。
足がすくみそうな高さがあり、とびおりれば
まず助かりません。ここでは日本軍に
したがった現地人もたくさん身を投げました。
崖の下の岩棚には白い小鳥が巣を
つくっていました。

 サイパンに古くから住んでいたタガ人は、スペイン人に発見された後、キリスト教が広がるなかで、ほとんど死に絶えてしまったということです。
 いまでは島に4つのカソリック教会があり、キリスト教徒が多数派をしめます。リゾートに経済の基盤をおかざるをえないサイパンでは、フィリピン、タイ、中国、バングラデシュなどからきたたくさんの出稼ぎ労働者が住み着いています。

 そういった事情のせいで、現地人とはほとんど顔を合わせませんでした。それが、おどろいたことに、このスイサイドクリフで、地元の高校生たちが、テレビカメラを構えた先生に引率されて、撮影をしているのに出くわしたのです。
 木村のお祈りをする後ろ姿が彼女たちのカメラに収められました。説明を求められ「日本の伝統的なスタイルで、ここで亡くなった人のためにお祈りをしている」と答えました。学校で木村の映像が流されたかもしれません。ちなみにみなさんキリスト教徒でした。

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文章・画像はテラの会に属します.
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