帰国の日である。
7日間の予定が、矢張り、あっという間に過ぎた。
朝、ホテルのレストランに行く。
まだ、誰も来てない。
少しして、辻さんが、出てきた。
楽しかったというのが、開口一番である。
最初のバリ島が、楽しいということは、嬉しいことだ。
ホテルを出る、夕方、四時までには、時間がある。皆、フリータイムである。
帰り支度をしなければならない。
野中は、朝から、帰り支度をしていたという。
バリ島から、去るということに、皆、一抹の寂しさがある。
私は、朝食を終えて、矢張り、帰り支度を始めた。が、一度止めて、ベランダに | |