木村天山  日々徒然 バックナンバー  

 日々徒然 40

 04年4月5日、イラクのバラスで、シーア派と英軍が交戦した。反米武装勢力が、活動を開始したのである。

 シーア派は、フセイン政権時代は、迫害されていた一派である。同じイスラムでも、派閥がある。派閥同士で争うという図は、愚かであると言っても、キリスト教も同じである。 イスラムというのは、どうして過激になるのか。アルカイダも、先頃、声明を出して、自爆テロを600人ほど養成したと発表した。

 益々テロが激化することが予想される。

 私の霊学から、解釈する。顕界は霊界の下層の影響を受ける。つまり四次元層の影響を受ける。また、霊界の下層も、顕界の影響を受ける。つまり、下層の霊界も乱れているということである。

 イスラムとキリスト教との怨念が渦巻いて、結果的に同士討ちを徹底して始めたと言える。宗教と民族の怨念は、そう簡単に消えるものではない。両者共に、その怨念を消滅させることが出来ないということは、力がないと言える。要するに、祓い清めの力である。 宗教に祓い清めが出来ないということは、心臓部がないということであり、その集団は、単なる集団に過ぎない

 一神教を奉じているイスラム、キリスト教、共にそうである。結局、人の作ったものであるということだ。

 今、世界は非常事態を迎えている。イスラム、キリスト教の戦いが、世界に拡大するという図である。アメリカと歩調を共にする日本も、それに巻き込まれる。

 分析することは私の仕事ではないので論じることはしないが、この非常事態は、両者、共倒れするまで続くということである。

 アメリカは、これにより、国が疲弊する。そしてイスラムもまた、足腰立たなくなる。 世界に二大勢力が倒れるのであるから、当然世界の模様が変わる。欧米が仕切っていた世界の図が変わるということである。

 その前に、多くの犠牲者が出るということに、心を痛める。

 ここで理解出来ると思うが、宗教とは人を救うものではなく、人を主義と主張に駆り立てるものだということである。組織と集団になると、それが益々顕著化する。宗教も支配を目的としたものであるということだ。

 ここでは宗教哲学など、吹っ飛ぶ。いかに、詮無いことをしていたのか歴然とする。イスラムの学校では、アメリカと戦うことを、ジハード、つまり聖戦と教える。和解し平和的解決を教えるのではない。戦うことを教えるという、驚嘆することを教えている。

 これでは、いつ果てるとも知れない戦いである。

 共に旧約聖書の神を奉じる者同士である。一方はキリストを持ちだし、一方はアラーの神を持ち出して戦う。共に、神に祈る。相手を叩き潰すことを祈る。

 私は、霊界も乱れていると言った。つまり、主導権争いである。これは次元を異にする霊界の力を借りなければ、収まらない。

 テロ行為が拡散して、それに便乗するように、おかしなことを始める国もある。

 日本は、そんな中で、どうするべきか。

 まず、アジアの国々との連携を深めて、共倒れした後の世界のあり方を見つめているべきである。最終的に、平和的解決を実行出来る日本の指導力を高めることである。日本の軍事力を恐れるアジアの国の反日感情を持つ者に対して、日本が平和主義を貫くことを明確にすることである。ここで、憲法9条の威力が試される。決して、この憲法を改正するという、愚かなことをしないように、声を上げることである。