第2話
前日の夜に、用意した、お握り。
三個。
ご飯が、残り、もったいないと、タラコも残っていたので、タラコお握り。
朝は、五時に起きて、六時にタクシーを予約していたので、それに乗り、成田行きのバス乗り場へ。
いつも通り。
バスの中では、眠っていた。
何せ、一人で、四個のバッグである。
支援物資は、32キロ。機内への持込は、搭乗手続きの時に決めようと思った。
搭乗手続きで、案の定、オーバーである。
ところが、受付の、お姉さんが、オーバーですね。何か、少し、抜いてください。一枚でもいいですから・・・と言う。
27キロであるから、オーバーである。それで、タオルを、一枚、抜いた。
すると、お姉さんは、帰りは、これでは、無理ですよ、と言う。
大丈夫です。これは、皆、差し上げるものです。
それなら、大丈夫ですね。
機内持込の、バッグと、自分用の、荷物のバッグを、持って、二つ。
うろうろしないで、出国手続きをした。
十分に時間がある。
二時間前である。
喫煙室に入り、タバコを、吸う。
何度も、出たり入ったりをする。
そして、いよいよ、お握りを食べた。
何と、旨い、お握りか。
ダイエーの、割引タラコ入りの、お握りである。
二個食べた。一個が、残る。これは、マニラに着いてから、食べようと思ったが、台北の待ち時間に食べた。
台北の待ち時間が、予定変更で、四時間になった。
四時間待つのは、疲れる。それに、ドルを持っていないと、思っていたので、何も、飲めない、食べられない。
後で、ドルを、持っていたことに、気づくが・・・
漸く、搭乗である。
台北から、マニラまで、三時間程度。
勿論、私のことであるから、決められた席には、座らない。
最後に、搭乗して、空いている、席に座る。
誰もいない、席である。横になって、寝られる席。
後の席が、空いていた。
そこに、座る。そして、寝て、マニラに、到着。
予定時間より遅く、夕暮れのマニラに到着した。
タクシー乗り場で、キップを切るタクシーに乗る。安全だからだ。
しかし、そのタクシー運転手が、事務所に立ち寄ると言う。その、訳が分からないが、そのまま、任せた。
私は、以前泊まった、ホテルの名を言ったのだが・・・
事務所に、着いた。そこで、一度、降りる。
そして、事務所の女に、再度、私の希望するホテルの、通りの名を言う。が、彼女は、別のホテルの、パンフレットを持ち出してきた。
そこで、私は、テーブルを叩いて、Sに泊まる、と、言い切り、外に出た。
運転手は、ソリーソリーと、追いかけて言う。
私は、荷物を、下ろしてもいいと、思った。
だが、運転手が、平謝りするので、再度、通りの名を告げて、ホテル名を、言った。
すると、運転手は、オッケー、ソリーと、何度も言った。
そして、目的のホテルに着いた。
メータータクシーなので、チップなしの、料金を払った。
それでも、運転手は、チップを要求しない。
毅然とした態度が、いい。
ただし、それが、すべてよいという、訳ではない。
私が、タクシーを降りると、ホテルのガードマンや、ポン引きのおじさんたち、その周りにいた人々が、歓迎の歓声を上げた。
私を、皆、覚えていたのである。
荷物を、皆で、運んでくれた。
私の方が、驚いた。
ハウロング スティー
テンデイズ
オッケーオッケー
一泊、1500ペソ、3000円のホテルは、改装していた。
といっても、部分的に、改装して、少しづつ、新しくしている。
以前に、泊まった三階の、別の部屋に案内された。
廊下には、木材が、ある。信じられない状況。
だが、私は、その部屋の広さを、好んでいた。
古いホテルだが、たっぷりとした、空間があった。
今回は、一人なので、ワンベッドルームである。
四人ほど、寝られるベッドが、ドーンと置かれてある。
まずは、一安心。
ここに、四泊する予定である。
ここで、モンテンルパに行き、衣服支援をする。
だが、従業員は、変わっていた。
フロントの人は、皆、顔を知っていたが、それ以外の人は、はじめてである。
兎に角、第二回目の、フィリピン滞在が、はじまった。
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