タイ・ビルマ戦病歿者追悼の碑 追悼慰霊 平成19年11月7日


 タイ国チェンマイ県メーワン郡 バーンガート     サンカヨーム寺の裏にあった井戸(現在バーンガートウィタヤーコム校の敷地)から 多くの遺骨が発見されたという事から 、佐賀県の浄土真宗の寺の住職を中心に 遺骨収集活動をしていた慧燈財団は、平成5年、バーンガートウィタヤーコム校に敷地を借り、その井戸の上に戦病歿者慰霊の碑を建立した。

そしてタイ・ビルマ方面で戦病死した1万8千名の日本兵・軍属・関係者の遺骨を納め追悼した。

祖国の弥栄の為に戦争で散っていった英霊を偲び、ここに古神道の作法による追悼慰霊の儀を執り行う。


慧燈財団の事務局長である小西氏に遺骨収集活動の現況をきいた。すでに厚生労働省は手を引き、国からの補助は受けられない。遺族関係者などからの援助でつづけていく他ないという。

また、慧燈財団の中心的な存在であった、平成19年の初頭に帰幽された故・調 寛雅元理事長の住職をされていた因通寺のいわれもうかがった。もともとスサノオノミコトをお祭りした寺社であり、のちに天台宗から浄土真宗に改宗した。


お供えものを捧げ、御幣を奉る。

バナナはビルマから敗走してきて、この地でやっと休むことができた兵隊さんたちが好んで食べたということだ。

その場の雰囲気の厳粛さと、この碑の背負う意味のあまりの重さに、言葉少なになっていく。


「南無阿弥陀仏」 

の六字の名号の刻まれた位牌をそっととりのぞき、 井戸の中を拝見させていただいた。

なかはかなり近くまで水がせまっており、意外にも清浄なたたずまいがある。

においはない。

清きよしさに語ることばも出ない。

英霊たちはしずまっている。そう確信した。    

見ればわかる。

ここに来ればわかる。


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